立教女学院の創立者、若きウィリアムズが日本に上陸した時、彼の心の中は希望に満ちあふれていました。日本の人々がイエス・キリストにあらわれた神の愛を知り、真の人生を生きるためにはどんなことでもしようと決意していました。その決意の一つに女子に対する教育がありました。すべての人間が神の前では等しい意味と価値をもっているのだということを女子教育を始めることで証していきました。 当時、教育は男子中心のものでした。女子も男子と同様、神の前に立って主体的に、自由に生きることを求められている、そう考えたに違いありません。

私たちは創立以来、神の前に主体的に、自由に生きることを教育の中で実現してまいりました。神から与えられた才能、資質を学ぶ者一人一人がそれぞれに伸ばし、学校で学んだ知識、経験を単に自己目的化するのでなく、他者のため、世界のため、そして神のために用いていくことを求めてまいりました。国際的な教養を身につけ、宗教的情操を養い、自主性と自立性を育てるための、様々な活動も積極的に行われています。立教女学院はこれからも、真の自由と豊かな人間性を求め続ける人格の育成に努力してまいります。